GONGON の無線日誌

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160m から 2m まで DX 追っかけ生活の悲喜交々

最適な送信偏波面

EME では偏波面が保存されないことがしばしばあります.カジュアルに運用しているうちは「今日はダメだな」とあきらめればいいのかもしれませんが,僕のようにシャックが離れていて行ったからには目一杯かせぎたい欲張りや DXCC 命になるとそうも言っていられません.

これが XP アンテナの使用や H/V 両方のアンテナを用意する理由です.偏波面の回転には Geometric Rotation と Faraday Rotation があります.後者は宇宙空間や電離層での自然現象ですので予測できませんが,前者は月と相手の場所から計算で求めることができます.WSJT プログラムでは別窓に表示される Dpol というのが前者の角度です.

Dpol が 0 あるいは 90 度の時は最適受信偏波が最適送信偏波になりますが,45 度の時は最適送信偏波が 90 度ずれます.つまり最適な受信アンテナは Faraday で回転してきた偏波に近い方のアンテナで聞けばいいわけですが,それが必ずしも送信最適偏波ではないということです.経験的には Dpol が 30 度から 70 度の間は受信とは逆の偏波で送信しています.某明石局のように偏波面をモータで回転させている強者もいます.

しかもまれに計算結果を裏切るようなパスも存在しますが(電離層やヴァン・アレン帯を通過する時のファラデー回転が上りと下りで異なることがある?)こればかりは打ち込んでみてダメなら逆のアンテナでという Error and try ですw

Polarization for BeginnersPolarization and "One-way" EME Propagation によくまとまった解説があります.

さて W7EME/KH6 の運用が始まったようです.週末に迎撃の予定です.金曜日の Moonrise にはパイルがおさまっているといいな.
by JM1WBB | 2010-11-24 17:01 | EME
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